南極以外でもオゾン破壊現象は起こる

Pinatubo
北極も気温が低いので、オゾンホールができそうですが、実際にはそうでもありません。その理由は、北半球が南半球に比べて海、陸、山の分布が不均一で、対流圏や成層圏の気流が乱れるためです。したがって、オゾン層のあたりの大気が混ざり、一か所だけオゾン層が破壊される「オゾンホール」ができにくい実態があります。

実際、1980年頃、ちょうど南極のオゾンホールが話題になった時期に、北極では大規模なオゾン破壊は見つかりませんでした。しかし、90年代には冬の成層圏が極端に低温になり、春頃にオゾンの量が全体的に少なくなる現象が起こりました。いわば「北極のオゾンホール」です。

そして2000年に入り、高度20キロメートルのあたりのオゾン層が7割ほど破壊されていることが報告されています。北極エリアのオゾン層破壊としては異例の値です。

南極のオゾンホールは成層圏にできる雲が原因となっていますが、北極の雲を構成する硫酸エアロゾルの影響でその他の地域でオゾン破壊が起こる例もあります。例えば1991年のピナツボ火山の噴火で成層圏の硫酸エアロゾルが増加し、その結果翌年は記録的なオゾン破壊が発見されました。

コメントを残す

*

サブコンテンツ

このページの先頭へ